luxのメダロットブログ

ダメージ計算検証ほか

メダロットを取り出したい。2

 

この記事の概要

前回記事からの続き報告です。 2ヶ月超経っていますが、現状は、3Dプリンタ購入はおろかモデルもできていないといった状況です。 前回記事を書いていた際には、のちに紹介する技法でモデルが作れるだろうと思い記事を起こしていました。 しかし実際に試してみると課題が多く、大してすぐには進まなそうなので、いったん進捗記事を書くことにしました。

 

技法

モデル作成技法として、実はリバースエンジニアリング的なアプローチをとっていました*。 つまり、すでにあるゲーム画面内の3DCGから3Dモデルを逆起こしする手段です。 そのため3Dスキャン技術を勉強していました。 3Dスキャンというと、一般的にはiPhoneのLiDARスキャンなどが有名ですが、ゲーム画面から得られる情報でのカメラスキャンを目指したものです。

先の記事にあるよう、3DSシリーズの作品である程度自由なアングルでメダロットを撮影できるので、それを大量に集めて計算すればある程度のモデルを作れるのでは?と思っていました。 願わくば3Dプリンタにかけて満足できる品質のもの、最低でもCADツールに入れて定規にできる程度の品質のものを目指していました。

しかし実際やってみると、満足のいく精度を出すことは簡単でなく、熱で溶けたソフビ人形のようなものしか作れませんでした。

* もちろん対象が著作物であるため、データや印刷物の取り扱いに注意が必要です。 仮に満足できるものができたとしても、編集、印刷可能な状態で公開することはもちろん、成果物もあくまで自分用にするつもりでした。 また具体的な技術名やツール、アルゴリズムに触れていないのはわざとです。

 

出来上がったモデルはこれです。 何を象ったものかもわからないレベルです。

途中成果物にあたる3次元画像はこんなところです(明るいピンクは背景扱いだったもの)

入力したゲーム画面(低品質の動画にしてあります)

低解像度3次元画像と2次元画像の推定撮影位置(赤四角錐)

なお、用いた機体に大した意味はありません。

 

今後

3Dモデルの生成には精度上の課題が多いです。 しかし背景のピンク点除去、画像をさらに増やすなどチャレンジ可能な要素はまだありそうです。

また、3次元画像まではまずまずの精度に見えるので、これを定規にしてモデルを作るといったことも可能だと思います。 ただFusion3Dでは点群を読めないようなので、点群を色付き単位立方体などにして入れ込むなどになるでしょうか。 もっとも、それなら単なる2次元画像を三面図のように準備するだけでも良さそうですけども。