luxのメダロットブログ

ダメージ計算検証ほか

メダロットを取り出したい。

 

この記事の概要

この記事は、新たな趣味として「3D技術で遊びたい」というだけの記事です。 一見メダロットとは関係ないですが、ひとつの成果物として超可動メダロットサイズのパーツを作って組み換え遊びをしたいと考えているため記事にしました。 また同好との情報交換も促したいです(本記事への間違い指摘をお待ちしております)。

webや書籍、Youtubeなどで調べた知識や、先日ワンフェスに行って仕入れた知識をまとめて今後の道筋を示しています。

詳しい解説はリンク先にあるので、特に図は作らず、用語もあまり解説していません。 いずれの記事、動画も一読の価値ありです。

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メダロット公式チャンネルも立体化をはじめるそうです

 

この記事を書くに至った背景

3D技術はもともと興味があり、年始からいろいろ調べ始めていました。 きっかけは、たとえばミニ四駆のシャーシや部品を設計・印刷して走らせているYoutube動画を見たこと。 たとえば3Dプリント技術、製品を紹介しているYoutube動画を見たこと。 たとえば3Dプリンタが安くなって手が届くレベルになったことです。 そして、メダロットのデザインがバラエティに富んでいる一方で、実体として具現化されることが稀であることです。

メダロットSでは430体余、過去作を含めると480体ほどの3Dの機体がリリースされています。 実体として具現化されるにあたっては、超可動シリーズやコトブキヤのプラモデルのプロジェクトがあります。 しかしその製品ラインナップはバラエティの豊富さにはなかなか応えられません。 私が具現化して欲しい機体はそれほど多くはないのですが、そうだとしてもそれらを網羅するのも簡単ではないでしょう。 また、たびたび開催されているメダロットSや9の大会の構成のような混成構成を立体化したいというのもあります。 それらの構成パーツは、人気で有名な機体とは限りません。

 

調べたこと・決めたこと雑多書き

どういったサイズで作るか

出力サイズが異なると3Dプリンタの選定に影響が出ます。 私は、冒頭申したよう1/12超可動サイズのメダロットを作ることを想定しています。 だいたい各辺10cmも印刷できれば十分ですし、超可動メダロットとの互換性のためにパーツを小分けに印刷することになるので、サイズは小さくて構わないです。

デュアルモデルシリーズやバトメダシリーズといった古い玩具の規格や、コトブキヤプラモデルの規格に合わせることは今のところ考えていません。 メダロットでない用途でも作る予定はありますが、特別大きいものは考えていません。

また射出成型法と異なり、一般的に手に入るいずれの3Dプリンタの手法であっても、Z方向は近似多角形で曲面を表現するので限界があります。 向きを工夫するか、積層を細かくして目立たなくするか、やすり掛けしてなだらかにするかといった手段を検討します。

どういったソフトウェアを使うべきか

いまのところFusion360を触り始めています。

ソフトウェア選定にあたってはこちらの記事(英字)などを参考にしました。 どうやら3Dモデリングソフトにも得手不得手があるようです。 巷で人気のBlenderは、レンダリングやアニメーションといった、PC内での表現や動きが得意のようです。 もしアバターを作るのであれば、こちらを使うべきでしょう。 一方、3Dプリンタにするためのデータとしては丸みのある表現が苦手だそうです。 曲面を曲面として扱えず、近似多角形として処理してしまうからだと思います。 CAD系のソフトウェアでないので理解できます(参考記事)。

3Dプリンタと親和性のあるCAD系のソフトとしてFusion360を触り始めています。 いまのところディーラーとなる予定はないので、個人利用であれば無料で使えるFusion360でも良いかなと思っています。 ディーラー活動するとしたらFreeCADなどでしょうかね?(ワンフェス参加ディーラーさんからの情報)

また、もしCAD的なアプローチではなく、粘土をこねてモデリングするのが良いという場合はZBrush(有償ソフトウェア)が良さそうです。 美少女フィギュアなど人体系でよく使われるそうです(参考記事)。 メダロットのようなメカ系のモデリングでは選ばないかなと思いますが、ユイチイタン脚部のビッタンビッタンなどといったパーツは、金属よりは布のような質感のパーツなので、こちらのほうが適切かもしれません。

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どういった3Dプリンタを選ぶべきか(印刷手法)

一般向けに発売されている3Dプリンタの手法はおおきく2種類あり、熱溶解積層法と光造形法です。 熱溶解積層法は溶けた樹脂を積み重ねて造形する手法です。 光造形法はこちらの動画がわかりやすかったです。 手法の違いで造形精度や手間やが変わってきます。 精度については次項に譲ります。

手間については、こちらの印刷編にあるような後処理の億劫さや、薬品の取り扱いの難しさ(参考ページ)に二の足を踏んでしまいます。 人が立ち入らない、暗くできる、換気もできるといった都合のいい部屋がないと難しいと思います。

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どういった3Dプリンタを選ぶべきか(印刷精度)

以前立ち読みした書籍(詳細失念)によると、寸法精度や表面精度は、やはり光造形法のほうが出やすいそうです。

光造形法

またあるワンフェス参加ディーラーさんでは光造形法のELEGOO Mars 2にて出力されているといったことでした。 MARS 2はXY解像度=50μmで印刷サイズは小さい(12.9x15x8cm)ですが、安価な製品です。 なお同メーカーのより高額な機種(Saturn 2)は、XY解像度=28.5μmとより細かく、印刷サイズは21.8x12.3x25cmだそうです。 解像度比較はこちらの動画などでやられていますが、超可動メダロットであれば動画の作例ほど細かく作らないので、安価なほうでも良さそうです。 (寸法などはいずれもAmazonに表示された仕様に基づく)

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熱溶解積層方式

熱溶解積層方式では、おそらくXY解像度という定義ではなく印刷精度(100μmほど)と、Z方向は積層ピッチ(100μm~)で決まります。 やはり光造形ほど細かなものは作れないでしょう。 特に熱融解積層方式での積層ピッチ(100μm~)と光造形の層厚さ(10μm~)との間の差が大きく、曲面表現の精度は大きく変わってくるはずです。

また印刷条件の細かな条件出しには興味がないので、ある程度の機能(自動レベリング補正、エクストルーダがダイレクト方式であるなど)を備えたものにすべきかと思っています。 水平がうまく取れていないと積層毎にわずかなずれが乗ってしまうので、満足するような印刷結果にならない恐れがあります。

決めたこと

いまのところ、熱溶解積層方式のEnder-3 S1などを検討中しています(参考動画)。 それでお試し印刷とやすり掛けをし、納得できるものが出ればそれで完成とします。 もし熱溶解積層方式で表現できないほど細かな表現をしたくなった場合には、光造形方式のプリンタに手を出すか、外注するかになるかと思っています(3Dプリンターサービス - DMM.make 3Dプリント)。

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どうやって色付けするか

これはあまり調べていません。 プラモデルのように樹脂そのものの色である程度完成だとできればベストですが、超可動サイズでは難しいと思っています。 おおまかな部品に分けてモデリングして、たまたまそれぞれ最適な色に分けられるのであれば、別の樹脂を使おうかといった程度の意識です。 熱融解積層方式のものに、途中樹脂の色を変えながら印刷できるものもあるようですが、そのアプローチは取らないつもりです。 いまのところディーラーになるつもりはないので、自分の気が済むまで一生懸命塗装すればいいかなと思っています。 そのための技術や、必要な道具についてはまだ調べられていません(情報求む)。

どうやって複製するか

これもあまり調べていません。 ワンオフで考えています。 もし複製するのであれば、少量なら再印刷でしょうし、大量生産なら型取りを検討するでしょう。 型設計は、同様にいろいろ調べねばならないでしょう。

資料として適当なゲーム作品は何か

最後に、条件の良いビューワモードを備える作品がどれかを調べました。 なお、メダロットRとメダロットBRAVEは調べていません。 ベストな状態は、対象物が動かず*、仰角俯角ともに制限なく見れることです。ただ、結果的に「ピッチ角(仰角・俯角)を変えられるモードがこれだけありました」といっただけの調査結果になりました。

* 変形しながら動く場合があります。 ガールズミッションでのゴーフバレットの両腕などがわかりやすいです。

調べた結果、メダロット7~9のアルバムモードであれば一通りの要求は満たせそうです。 メダロット9であれば、より過去の作品を包含しているのでベストと言えそうです。 ただアルバムモードなので、組換構成を作る場合は資料が分かれます。

メダロットSもある程度良さそうですが、仰角方向に向けないのは大きなマイナスです。 過去作程度に上を向ければ最上位にできました。 とはいえ、パーツ個別でも俯角を振れること、メダロットSにしか居ない機体も多いことなどから諦めたくない候補です。 ガールズミッションのみにしか登場しないメダロットは、この事情から作るのが一番難しいです。

 

まとめ

3D技術で遊ぶにあたって調べたこと・決めたことをまとめました。 モデリングはすでに少しずつ始めているので、ある程度できたら印刷してみようと思います。